ピロリ菌と胃がんのリスクについて

ピロリ菌と胃がんのリスクについて

 

ベトナム消化器病研究所によると、ベトナムでのピロリ菌感染率は55%~75%とされています。特に、8歳以下の幼児では、ピロリ菌感染率は96.2%です。このデータは、先進国と逆の傾向となっています(先進国では衛生環境の改善とともに幼児における感染率は約20%と低く、改善以前に感染した大人が約80%)。

 

ピロリ菌は流行している菌の一つですが、一般にあまり良く知られていません。

ピロリ菌が悪い菌であり、感染するとすぐに胃癌になると思っている方もいます。しかしながら、ピロリ菌は胃癌のリスク因子の一つであり、ピロリ菌に感染したら必ずしも胃癌になるわけではないということを証明した多くの研究があります。また、ピロリ菌は腹痛、腹部膨満、消化不良、嘔吐などの症状を引き起こさない限りは、良い菌とされています。

 

ピロリ菌は胃粘膜のほか、唾液、歯のプラークおよび口腔にも存在すると言われています。感染力の弱い菌であるため、唾液の接触によってすぐに感染が起こるわけではありません。母子などの長期間の密接な接触がなければ、唾液で感染する可能性は低いと言われています。

また、ピロリ菌の感染には年齢制限があります。理由は解明されていませんが、子供の感染はおよそ12歳までに起こります。15歳以降の感染例は殆どみられません。そして、除菌が成功できた場合、再感染の可能性は殆どないと言われています。

 

当健診センターHECIでは、これまで健診を受けた受診者のうち、半数近くにピロリ菌感染が見つかりました。胃がんはピロリ菌だけではなく、ほかの原因も考えられるので、ピロリ菌陽性と判定されただけではそれほど心配する必要はありません。ただし、将来胃癌になるリスクを減らすために除菌治療を受けることをお勧めします。ピロリ菌の感染が深刻な場合には、当センターの医師が評価して治療方針を示し、受診者の健康維持と家族の疾病予防につなげます。

 

ピロリ菌感染の予防には、健康診断のほか、健全な生活習慣や食生活を保つことが必要です。子供の感染予防には、食器の共用を避け、各自個別の食器を使う必要があり、親が噛んだ後の食べ物を子供に与えないことも重要です。

 

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